ダンロップCX200リミテッドエディション×アルパワーラフ徹底レビュー|18×20の真価とは
「コントロール重視のCX200に、スピン系のアルパワーラフは合うのか?」
「昔ほどパワーは無いけど、18×20を使いたい!」
そんな疑問や希望を持つ中級〜上級プレーヤーに向けて、今回は ダンロップCX200リミテッドエディション(18×20) と ルキシロン・アルパワーラフ の組み合わせを徹底レビューします。
CX200リミテッドエディション 18×20とは
ダンロップCXシリーズの中でも、精密なコントロール性能と上質な打球感を兼ね備えたのが「CX200リミテッドエディション」。
特徴を簡潔にまとめると以下の通りです。
項目 | スペック |
---|---|
フェイスサイズ | 98平方インチ |
ストリングパターン | 18×20 |
重量 | 305g(平均) |
バランス | 315mm |
フレーム厚 | 21.5mm |
推奨プレーヤー | 中級〜上級 |
18×20の密なストリングパターンが、打球のばらつきを最小限に抑え、フラット系の安定したショットを実現します。
一方で、反発やスピン性能は16×19より控えめ。つまり、コントロール性能は満足できるけど、もう少しパワーが欲しい方や、スピンのアシストをストリングで何とかしたい方に注目して欲しいのが「アルパワーラフ」です。

アルパワーラフとは?特長と魅力
「アルパワーラフ(ALU Power Rough)」は、ルキシロン社の定番ポリエステルストリング。
フェデラーやチリッチなどの使用実績でも知られています。
プロの方はナチュラルとのハイブリッドが多かったですね。

主な特徴
- 表面が微細に刻まれた凹凸加工(ラフ加工)
- しっかりした打ち応えと、やや高めの弾き感
- 打球時の「スナップバック」を助け、スピン量アップ
特に、ストリングが目に詰まった18×20ラケットとの組み合わせでは、「ラフ加工」がスナップバックを助けるため、スピン性能を底上げしてくれます。
実際の打球感レビュー
筆者がCX200リミテッドエディションにアルパワーラフを48ポンドで張り、3週間(約15時間)使用してみた感想をまとめました。
● フラット系ショット
18×20の恩恵で弾道が低く、狙ったコースに収まりやすい印象。
アルパワーラフの芯のある打感が、しっかりした打ち込みを支えます。
● スピン系ショット
ラフ加工が効いて、18×20とは思えないほど引っかかり感が良好。
回転量そのものよりも「スピンのかかり始めがスムーズ」という感覚です。
スピン量はそれ程多くはなりませんが、全然かからないわけでもない。あえて言うなら、フラットドライブ。
● サーブ&ボレー
フラットサーブでは伸びが出やすく、ボレーではブレが少なく安定。ただ、スピンサーブはやや回転不足感が否めません。
全体としてハードヒッター寄りのバランス型セッティングです。
他ストリングとの比較
ストリング名 | 特徴 | CX200 18×20との相性 |
---|---|---|
アルパワー(通常) | 弾き重視、スピード系 | ◎ 高反発だがやや制御難 |
アルパワーラフ | 回転・打感のバランス型 | ◎◎ バランスが非常に良い |
4G | 打感硬め、耐久性重視 | ○ フィーリングがやや重め |
ブラックコード | スピン特化型 | △ 弾道が上がりすぎる傾向 |
結果として、コントロール性能と回転のバランスそしてCXシリーズのコントール重視というコンセプトに、アルパワーラフはCX200 18×20に最も自然にマッチする選択肢の一つといえます。
おすすめプレーヤータイプ
次のようなプレーヤーに特にオススメです。
- ベースラインでラリーを制したい中〜上級者
- スピンよりも「軌道の正確さ」を重視するプレーヤー
- しっかり振り抜ける筋力・フォームがある人
- 柔らかめのストリングが苦手な人
逆に、軽いタッチやスピン主体のプレーを好む場合は、少し硬く感じるかもしれません。そもそも、スピン主体のプレーヤーにはこのラケットは向いてないと思います。
張り上げテンションの目安
プレースタイル | 推奨テンション |
---|---|
フラット中心 | 46〜50ポンド |
スピン重視 | 44〜48ポンド |
ハードヒッター | 48〜52ポンド |
48ポンド前後が最もバランスが取れ、スピンとコントロールの両立が得られます。個人的には48ポンドでは硬く感じたので、次張り替えるときは2ポンドほど落としてみようと思っています。
結論|CX200リミテッド×アルパワーラフは“完成された組み合わせ”
18×20という繊細なパターンのラケットに、ラフ加工ストリングを合わせることで、
「フラットの安定感 × スピンのかかりやすさ」という理想的なバランスを実現しています。
結論:中級〜上級者で“自分のスイングで勝負したい人”には最高の組み合わせ。
FAQ(よくある質問)
Q1. アルパワーラフはテンション維持性が悪いと聞きますが?
→ はい、一般的なポリよりやや落ちやすい傾向です。張ってから10〜15時間を目安に張り替えましょう。
Q2. 冬場でも使いやすいですか?
→ 気温が低いと硬さが出やすいので、2ポンドほど落とすのがオススメです。
Q3. 肘に負担はありますか?
→ 打感はシャープですが、ラフ加工により若干マイルド。肘への負担を感じる方はナイロンとのハイブリッドも◎。
Q4. CX200通常版とリミテッドの違いは?
→ リミテッドはカラー変更に加え、若干しなやかに仕上げられています。打球感がより柔らかめ。
Q5. 他に合うガットは?
→ スピンを強化したいなら「ハイパーG」もおすすめです。
参照文献・出典
[1] ダンロップ公式サイト: https://sports.dunlop.co.jp/tennis/
[2] ルキシロン公式サイト: https://www.luxilon.com/
[3] Tennis Warehouse US – CX200レビュー: https://www.tennis-warehouse.com/
[4] Racketpedia データベース: https://www.racketpedia.com/
コメント