最も辛いと言われれば、どうしても父の延命治療を止めて心電図がフラットになった時心の中で言った「さよなら」になる。
単純に「さよなら」だけではなく、「お疲れ様」や「ありがとう」の感情が入り交じった「さよなら」だ。
父が亡くなったのは6年前の冬。雨の強い夜で、雷が鳴っていたのを覚えている。
糖尿病の治療中に脳梗塞を2回発症して、最後の1年間位は寝たきりで施設にいた父。最後は家族の顔さえもわからなくなっていた。
そんな中むかえた6年前のあの日。夜中に心停止した父はそのまま帰らぬ人となった。
色んな機械をつないだり強い薬を使えば、まだ延命はできただろうけど、私はそれをしなかった。なぜなら、それが生きて言えるのか疑問だったから。喋れない、食べれない、動けない。これは生きてると言えるのだろうか?
だから延命治療を止めて終わらせることをえらんだ。これ以上父に無理はさせたくなかった。これ以上は人と思えなくなるなる前に人として「さよなら」と言えるうちに。
これが私の人生で1番辛い「さよなら」だ。
今のところは……
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