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「過去問対策で合格率アップ|実力を高める方法と解説」 地すべり防止工事試験過去問 その3

仕事

地すべり防止工事試験過去問(R4年度)解きなおし3回目は基礎知識の9問目です。

【問題9】

次の説明の中の空欄に入る用語の組み合わせとして、最も適当なものはどれか。

排土工は一般に地すべり(ア)の土塊を排土することにより安定化を図る工法で、設計では地すべり本体の(イ)により排土量や排土する位置を決める。しかし、現地踏査や地質調査の不足により(ウ)の(エ)が発生する危険があるため、(ウ)の地質状況や(オ)を十分検討する必要がある。

選択肢は4つ

1.末端安定計算すべり面不安定化切土勾配
2.頭部安定計算上方斜面不安定化安定度
3.末端地質条件等上方斜面強度低下切土勾配
4.頭部地質条件等すべり面強度低下安定度

回答と解説

排土工というのは、対策工の中でも抑制工に分類され、読んで字のごとく土を排出して地すべりの安定化を図る工法です。
まず(ア)に入る用語ですが、地すべり土塊の末端部を排土してしまうと、その重量分の抑えが無くなってしまうので地すべり土塊は不安定になります。よって(ア)に入る用語は「頭部」です。
なので、この時点で選択肢は2か4に絞られます。

地すべり頭部の土塊を排土するときに特に気をつけるのが、地すべり土塊の安定度と上方斜面の安定です。
「とにかく土塊の重量を減らそう」と一度に大量の土砂を排土してしまうと、その土砂によって抑えられていた上方斜面が不安定になり、新たな地すべりを生む誘因となる可能性があります。
なので安定計算によって適切な排土量や排土位置を決めることが重要です。

以上のことから正解は「2」になります。

抑制工や抑止工の種類や施工方法などは毎年のように出題されるので、一通り勉強しておくと良いと思います。

その2はコチラ

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